

先日経済産業省が日本のインターネットを利用した通販の状況について調査を実施し、その結果を公開しました。結果は「市場規模も拡大、市場全体のうちでインターネット経由での商品販売も拡大」というものでした。それについて各メディアは「通販市場が急速な成長を遂げている」と報じておりました。しかし、その実態には良いニュースと悪いニュースが隠されていました。

各社の報道ではインターネット通信販売は未だに急激な成長をしているように報道をされていますが経済産業省の過去の発表を紐解いてみますと、成長は確実に鈍化していっています。 2005年のインターネット通信販売の市場規模が3.5兆円。2006年のインターネット通信販売の市場規模は4.4兆円で前年の2005年に対して126%の成長。2007年が5.3兆円で120%の成長。2008年が6.1兆円で115%の成長。毎年インターネット通信販売の市場規模は成長していっていますが、「成長率は徐々に鈍化」していっています。
成長率が徐々に低くなる市場の状態としてはどのようなことが考えられるのでしょうか?それは価格・販売促進・商品・サービスなどのあらゆる面での「競争の激化」です。インターネットの通信販売は2005年以前からも「手軽に安くスタートできる事業」だと一般的に考えられていました。
しかし、近年益々インターネット通信販売を開始する費用と言うのは低価格化していっています。インターネット通信販売が普及することでインターネット通信販売の周辺事業も激化し、価格競争がはじまっているのです。そういった背景からもっと安くもっと手軽にはじめられる事業となったが故にインターネット通信販売市場は新規参入事業者が増えて、競争が激化している市場となっています。
各社の報道ではインターネット通信販売は未だに急激な成長をしているように報道をされていますが経済産業省の過去の発表を紐解いてみますと、成長は確実に鈍化していっています。 2005年のインターネット通信販売の市場規模が3.5兆円。2006年のインターネット通信販売の市場規模は4.4兆円で前年の2005年に対して126%の成長。2007年が5.3兆円で120%の成長。2008年が6.1兆円で115%の成長。毎年インターネット通信販売の市場規模は成長していっていますが、「成長率は徐々に鈍化」していっています。
インターネット通信販売の市場は競争が激化していて成長性が本当に見込めないのでしょうか?一概にそうとも言い切れません。経済産業省が発表したデータにもう一つの面白い数値データがあります。それはEC化率というものです。EC化率とは、の商取引額のうち、インターネット通信販売をはじめとする電子商取引化された取引額の割合を指します。2008年度の日本のEC化率はまだ「1.79%」だといいます。国土の大きさや商慣習の違いなどを考えると単純には比較できませんが、2007年度イギリスのEC化率は13.5%、フランスのEC化率は8.2%、そしてドイツのEC化率は11.5%でした。そのことから考えると日本のEC化率も10%前後までは成長する「伸びしろ」はあると考えられます。
同時にインターネット通信販売市場は情報技術あって成り立っている市場です。インターネット通信販売市場は情報技術の革新が進めば、「低コストでより良いサービス」ができるようになる市場ともいえます。例えば情報技術を使った高度な顧客行動解析を行うことでより容易に売上を拡大することも可能になってきています。まだまだ割高ですが、お客様がどのような商品に興味があるかを「お客様のクリック」、「お客様がどこにマウスを置いたか」そして「ページ滞在時間」などの統計データから割り出すソフトウェアも既に販売されています。
インターネット通信販売で使われている情報技術が今後まだまだ飛躍的に成長する可能性は秘めています。情報技術の革新は、インターネット通信販売の「商品調達から運用そして配送」までの全ての工程を低コストにして、工程を効率化する可能性をまだまだ多分に含んでいます。
インターネット通信販売はまだまだこれからの市場であるという見方と成熟した市場であるという2つの見解をお出ししました。これをどうお考えになるかはあなた次第です。